なんとも釣り気味なタイトルです。
まあ、Dropboxと連携する簡易ボリュームとして使う文にはこれでいいんじゃないかなと思ったので、こんな方法もあるんじゃない?
という提案です。
効果の程は知りませんが
今まで安全な暗号化ソリューションとして名を馳せていたTrueCryptは死にました。
もう使えなくなりました。
http://truecrypt.sourceforge.net/
公式ページを見ても
TrueCrypt はセキュアではありません!BitLocker を使ってください!
と書いてあって、BitLocker への移行手順が懇切丁寧に書いてあります。
それでもダウンロードしようとすると
TrueCryptはセキュアじゃないよ?!そこんとこわかってる?!既存のボリューム復元する目的のみで使ってね?!的なノリで最終警告が促されます。
TrueCrypt は死んだのか?
死んだわけではないようですが、いまいち盛り上がりに欠けます。
ほんとに大丈夫なのかなあ。。。
じゃあ何があるのさ?
じゃあ他に何があるか、BitLocker とかじゃなくて、Dropbox にも手軽に放り込める暗号化イメージファイルは作ることはできないのかというところで
妥協策をさぐってみたところ、よく Windows 間のファイルやりとりで使用するファイル暗号化の常識として私は 7-Zip の自己解凍形式の書庫ファイルにして、中身はパスワードつけてAES-256アルゴリズムで暗号化して送るということをよくやっているのですが、これが応用できないかと考えてみました。
何のことはなくて、無圧縮の書庫を作って 7-Zip の 7z + AES-256 暗号化アルゴリズムが適用されるようにすればいいだけの話です。
ZIP にすればいいじゃん?馬鹿言っちゃいけません。 ZIP のパス付き書庫の暗号化アルゴリズム ZipCrypto の暗号強度は飾りみたいなもんです。
社交辞令的にとりあえずパスワード付けましたと言ってるようなものです。
現時点では AES-256 は最強の暗号強度を持つアルゴリズムと言われています。
やり方
既に Windows に 7-Zip がインストールしてあるものとして話を進めます。
Mac ほしい・・・。
暗号化したいものを集める
CONFIDENTIAL
というディレクトリに大事そうなファイルを置きます。
ファイル圧縮ダイアログを開く
CONFIDENTIAL
ディレクトリを右クリックしてコンテキストメニューを出して [7-Zip] -> [圧縮] を選択します。
インストールした物によっては日本語化されていないバージョンがインストールされているかもしれません。
暗号化の設定をする
ファイル圧縮 ダイアログが開くので、以下の設定値を使用します。
- 書庫形式: 7z
- 圧縮レベル: 無圧縮(圧縮かけて容量節約してもいいですが、今回の目的は暗号化だけが主なミッションなので、 ZFS みたいに容量圧縮したいみたいな理由が特にない限りはインフレート(inflate)、デフレート(deflate)にかかる計算コストを抑えたいと思います)
- パスワード: なるべくわかりにくいものにしましょう
- 暗号化メソッド: AES-256
- ファイル名を暗号化: チェックを入れる(ファイル名すら暴露したくない場合はこれにもチェックを入れるべきかと思います)
7z ファイルができました
これで暗号化された 7z ファイルができました。
実際に暗号解除して中身を見てみる
パスワードを入力すると・・・
開けました!
で、これをDropboxの同期フォルダに放り込めば暗号化したボリュームのバックアップのできあがりーという寸法です。
USBメモリでも同じことができますね。
Mac なら最初から暗号化ボリュームを作ることができるので、こんなややこしいことはしなくて済むのですが、Windows だったらこんなやり方もありますかね・・・。
まあ、でも共通して言えることはパスフレーズの長さが短かったり安易なものだったら全く意味のないということでしょうか。。。
こればっかりはどんな強力な暗号化アルゴリズムを使用しているといえど突破されてしまいます。
というひとりごとでした。ひとりごと。